こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。
困っている人がいても、自分だけの力ではどうしようもない事、ありますよね。そんな時、夜廻り猫が寄り添ってくれます。
8コマ漫画の「夜廻り猫」
深谷かほるさんのある日の「夜廻り猫」です。
(朝日新聞夕刊 2018/5/19 深谷かほる作)
この「夜廻り猫」は、週に1度、朝日新聞夕刊に連載中です。小さい枠ですが、内容は社会問題を身近に斬り込んでいます。
今回は、実のお父さんの介護で身も心も限界まできている女性に夜廻り猫が寄り添っています。子守唄を歌って寝かしつけている優しい猫です。
色々な事情で悩んで、泣くしかない人はこの日本のあらゆる所にいるのだと、この連載を読んでいてわかりました。我々も予備群です。そんな泣いている人の声に耳を澄ませているのが、この夜廻り猫。事情を聞いて、気持ちをほぐし、 寄り添います。
「泣く子はいねが 泣いてる子はいねが」
涙の匂いをたどって現れる“夜廻り猫”の遠藤平蔵。
涙を流した人や猫、犬たちとともに泣き、笑い、励まし、ときどき逆に励まされながら、彼の夜廻りは続いていく…。
泣いている人の悩みはこの日本の社会問題に由来しています。ですから、根が深すぎて個人レベルではどうすることもできません。しかし、このような形でマンガにすることにより読者の目をひき、共感を呼ぶことに成功しています。
作者の深谷さんは、日本の社会問題をご自身の方法で訴え続けています。もともとはお子さんが入院中に描き始め、せっかくなので、ツイッターで発表を始め、それが本になり、新聞にも連載されるようになりました。第21回手塚治虫文化賞短編賞も受賞されました。
涙の匂いをたどって現れる“夜廻り猫”の遠藤平蔵。
こちらで最近の「夜廻り猫」が読めます。身近にある日本の問題に気づいて、困っている人の声を聞いてみませんか?
「夜廻り猫」の遠藤平蔵さま、今夜もパトロールよろしくお願いします。パトロール仲間が増えて、もっと良い世の中になればいいと思います。