衣類の廃棄量は年間100万トン

こんにちは、糸野つむぎです。

上記の昨日投稿分に続き、衣料品の消費について考えていきます。

 

なぜ、衣類の廃棄量は多いのでしょうか?

衣類の供給と市場消費の関係

テクニック的に未熟ですので、グラフをここに入れることができず、とても残念ですが、衣類の供給量と国内市場の推移グラフが手元にあります。言葉で説明すると、

●国内市場の消費は1991年よりやや衰退気味

●供給量は年々伸びて、1999年には供給量が市場消費を上回った

●以来、供給過剰の状態が継続

つまり、市場が必要とする以上に供給されている、ということです。

そうなると、アパレル業界は瀕死の状態に陥り、価格競争で生き残っていく傾向が大きくなります。

 

買いやすくなった衣類と消費状況

ほら、昔と比べて、洋服の価格が安くなり、買いやすくなっているでしょう?おしゃれを楽しむことが多くの人にとって容易になったのはありがたいことですが、そのありがたみ、忘れがちになっていませんか?

つむぎ(私)

もう、タンスの中がいっぱいだぁ。 新しい服を入れるところがない…

 

までろん(夫)

着てない服、捨てろよ。 なんで、着ないのに置いておくの?場所ばっかり取るのに。

 

 

つむぎ(私)

だって、少ししか着てなくて、着られなくなったから、置いてるの。

 

までろん(夫)

 

意味わからんし。着れない服置いといてもどうしようもないやん。

 

 

 

つむぎ(私)

 

痩せたら着られると思って。私なりのロス削減。
でも、なかなか昔の体型には戻らないのわかったし、なんとかしないと空間ロスだよね。

 

 

 

 

 

 

 

わかってはいるものの、思い出のある服はなかなか捨てる勇気が出ません。自分の思い入れだけでなく、親しい人が関係した服などは特に。

 

自分の選択に責任を持てますか?

着られなくなった時

子供服はすぐに着られなくなるので、敢えて新品を購入せずに、譲ってもらう方も多いと思います。そして、我が子が着られなくなれば、また誰かに。フリマに出す人もいますよね。

大人の服はいかがでしょうか?

まず、大切に着てほしいです。ボタンがとれたらつけて、裾が外れてきたら縫って、長く着てほしいです。自分が欲しくて買った服ですので、愛情を注いでください。大切に着て、寿命だと思ったら、思い切って捨てることもできるし、まだ着られるようで、欲しい方があるなら譲ってあげてください。

捨てる場合でも、最近は「衣類のゴミ」というゴミの出し方があり(自治体にもよるでしょうが)、リサイクルが進んでいます。繊維の再利用が始まっています。

 

衣類の一つ一つに物語あり

しかし、何より大切なのは、安いと思って買いすぎないことです。気が付いたらタンスの肥やしになっていた、ということのないようにしたいですね。

ご存知ですか?国内で売られている安価な商品は、発展途上国の過酷な労働の上に成り立っている、ということもあり得ます。バングラディッシュ労働者災害のようなこともあったそうです。

エマ・ワトソンという女優さん、ご存知でしょうか?最近では映画「美女と野獣」のヒロインを演じておられました。そのきらびやかな世界の方が、こんなメッセージを寄せています。

"It's not enough for me anymore that it's a beautiful item.

I want to know who made it and where it came from."

(もはや、美しいというだけでは十分じゃないわ。誰が作り、どこから来たのかを知りたい)

美しいものには、物語があり、それを知ってこそ慈しむことができる、ということでしょうか?

 

またの機会に、リユースについてもう少し考えてみたいと思います。

 

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