気遣いは相手の時間を節約・効率化、新芽もやがて組織の一員に

こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。

まばゆい新緑に驚くこの頃です。こんなに若葉の色に目がひかれるとは、年齢を重ねてきたからでしょうか?

上の画像は、仕事帰りに撮った近所の生垣です。花でも咲いていない限り、いつもは目に留まることもないのですが、鮮やかな黄緑色の新芽がバラバラに出ている風景に見とれました。

新芽は同じ早さでそろって出てくる訳ではない

植物は冬の間は地の中に根を張って成長します。季節が進み、春になると今度は上に上に成長します。チューリップの成長を考えるとわかりますよね。寒い冬には下に根を張り、春になると芽を出し目に見えて育っていきます。環境の色々な条件を受けて、上に下にと育つ植物に生命力を感じます。しかも条件は同じでも、単体一つ一つで成長に差があります。

この生垣、ひとつだけ、飛び出している新芽があります。とても目立っています。でも、これは今だけで、数日後には他の新芽も伸びて、背丈はそんなに変わらなくなっているかもしれません。全員がそれぞれの早さで成長した頃に、剪定の手が入り、ピシッと同じ高さにそろえられます。

何か無常さを感じてしまいますが、人間が管理している生垣ですので見た目がそろっているということが大切なのでしょう。

 

私たちの歩みもそれぞれ

赤ちゃんが成長するときも同様に差があります。育てる方は標準というものさしからはずれていると心配になることもあります。また、働く人の成長の早さもそれぞれです。新しい職場になかなかなじめず、指示された仕事がうまくこなせないで苦労している人もいるでしょう。でも、生垣の新芽のように、成長の早さに差はあっても結果的に全員がなんとなく揃い、立派な生垣となります。日本社会では、「剪定」という作業が職場でもある企業が多いでしょう。つまり、横並びの美しさを求める企業が多いのです。なぜかというと、管理がしやすいからです。

 

そのような企業では、飛び出して目立っている枝は切られ、短すぎる枝は目立たないまま。背の高い枝がフォローするのです。でも、勢い余る枝はまたぐいぐい伸びることもあります。切られるか、抜かれるか、あるいは大枝になって組織のリーダーになるかでしょう。

 

歩みはそれぞれですが、集団でうまく生き抜いていくためには「気遣い」を欠かすことができません。

 

気遣いができると組織が成長する

新入りの時は仕事を覚えるのに必死ですが、少し慣れてくると、できるようになった仕事をいかに効率化していくか、ということが次の課題です。

気遣いとは?

仕事は人から人へと形を変えて回っていきます。自分の行った仕事を次に渡す人は誰でしょうか?その人の置かれている状況を考えて渡すことが「気遣い」です。気遣いは具体的には次のようなことがあげられます。

  • いつ、渡すか?
  • どのような形で渡すか?
  • 言われたことだけで渡すのか?
  • 前回アドバイスを受けたことが組み込まれているか?
  • おまけをつけるとしたら何をつけるか?
  • 渡された人が仕事がしやすいように配慮したか?
  • 渡された人が次の人に渡しやすい形にしているか?

 

この中で、いちばんの核心は、「渡された人が仕事がしやすいように配慮する」という気遣いです。これに全ての気遣いが含まれる、と言ってもいいかもしれません。仕事がしやすくなれば効率も上がり、組織はぐんぐん成長していくと思います。

 

気遣いの例

以前、こんなことがありました。

忙しい私の上司は出張ばかりで、事務所に2週間に1日出勤、という状況が続いていました。私は、上司あてに届いた荷物や手紙は全て開封して、内容を連絡するようにしました。そんな時、上司が待っていた大切な書類が届きました。進達のスケジュールに間に合わせるために、私の未知の分野でしたが、一般常識を元に書類を精査しました。私でもわかる不備が見つかったので、差し戻しのタイミングも考えて、不備の内容を上司にメールで連絡しました。

 

賢い上司は、私のメールを読んで、数分後には一文程度のメッセージを加えて、そのまま書類の差出人に転送したのでした。cc: に私もいれて。そして、とても感謝してくれました!

 

感激しました。私のした仕事がすぐにそのまま役に立って、上司の忙しい時間を節約することができました。何より、私のメールを信頼して進めてくれたのが嬉しかったです。

私が、そのメールで留意したことは以下の通りです。

  • できるだけ箇条書きで見やすくする
  • 書類の実際と疑問点を明示
  • メールの文章は丁寧な言葉を選ぶ

 

これくらいのことですが、忙しい人に一目見て理解してもらうことを念頭において書きました。ささやかなことですが、この気遣いが役に立ったと思っています。狙ったことが的の真ん中に当たったようでした。

 

までろん(夫)
僕にも気遣いしてほしなぁ。

 

つむぎ
いっぱいしてるけど。
ほら、小言もたまには言うけど、それは自立への気遣いよ。
何も言われなくなったら見捨てられた、っていうことよ。

 

うまく決まりました。家族の自立は大切です。自立は自由につながっていますから、立派な気遣いです!

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