こんにちは。糸野つむぎです。
キュウリのおいしい季節です。私はワカメと一緒にきゅうりもみにしたり、浅漬けにして頂くのが大好きです。そのキュウリ、新鮮すぎて、トゲトゲで指が痛いっ、と感じたことはありませんか?
そのキュウリのトゲのある理由がわかりましたので、お伝えします。
キュウリのトゲの秘密
キュウリが若いうちにはトゲがあるそうです。そのトゲには苦みがあり、葉っぱと同じ緑色で目立ちにくくなっています。
実は、キュウリは熟す前に動物に食べられないように身を守っているのです。
ののちゃん「トゲトゲがいっぱいついてて、買う時ちょっと痛かったな。あれはなんのためにあるの?」
藤原先生「熟す前に動物にたべられないように、身を守るためだよ。」
朝日新聞 DO科学 2021/8/28
キュウリって、賢いんですね。でも、日本では花が咲いてから1週間くらいの若くて小さいうちに収穫され、流通していきます。そういう意味では、私達は新鮮なトゲトゲのあるキュウリが購入できる訳ですね。
キュウリは熟するとどうなる?
そんなキュウリ、もし収穫しないでそのままにしておくとどうなるのでしょうか?ののちゃんの質問に藤原先生が答えます。
ののちゃん「熟すとどうなるの?」
藤原先生「黄色くなって目立つようになるよ。トゲが落ちて、味の苦みも消えて、甘くなることもあり、動物に食べてもらいやすくなる。しっかり熟した後は、動物に食べてもらって、種を遠くに運んでもらうんだ。」
朝日新聞 DO科学 21/8/28
キュウリは、熟すと黄色くなって目立つようになります。トゲが落ちて、味の苦みが消え、動物にたべてもらいやすくなります。
熟す前と熟した後のキュウリの違いと、動物の関係をわかりやすく説明した絵がありますのでご紹介します。
キュウリと動物とのいい関係
キュウリは熟すまで自分の身を守るためにトゲをつけ、熟したらトゲがなくなり、黄色く熟れた状態を動物にアピールします。動物がそれを食べて、種を運ぶとは、なんといい関係なのでしょうか。
こうした食べ物と動物との関係はキュウリに限らず色々あるはずです。日本の和食ブームが世界に魚を食べることを広めているようですが、あまりに、世界中で魚を捕りすぎると、魚の繁殖が弱くなってしまいますね。昨今の秋刀魚の不漁もあまりに有名です。
今年も秋刀魚の漁獲量は厳しそうだと聞きます。思いっきり、秋刀魚の塩焼きを食べていた頃が懐かしいです。美味しいものは旬の時にたくさん食べたいけれど、一時に需要が集中すると自然界のバランスを崩しかねません。農業は比較的量をコントロールしやすいかもしれませんが、漁業はその時勝負ですし、海はつながっていて、世界中の人が魚を食べたいはずです。難しいことでしょうが、人と魚の関係は知恵を絞って、国を超えた協力体制が必要かもしれません。
キュウリのトゲの存在価値は熟す前に動物から身を守る、ということでした。そして、関連して今年の秋刀魚のことに想像をめぐらせました。
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