こんにちは、糸野つむぎです。
昨日に引き続き、食品ロスの現状についてのお話です。
日本国内における食品ロスの現状
クイズです。
日本人一人当たりに換算すると、お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物が毎日捨てられている計算になります。ということは、4人家族なら、お茶碗約4杯分が毎日廃棄されている!?
ということは、世界の援助量の約2倍ものロスを日本国内で発生させていることになるんですね。
年間632万トンも廃棄していながら、大半の食料を輸入に頼っているのが、私たちの日本、ということなんです。もったいないことです。もし、これが民間企業で起こっていることなら、放置しておくことはありませんよね。なぜなら、企業は利潤を求め、存在し、成長していくものだからです。でも、国家単位でも、同じことですよね。国は持続していかないといけないし、世界の中の国家なので、他国の困窮に目をつぶっていたら、長い目でみて地球規模での持続に支障をきたします。
少しは、食品ロスの問題に関心を持っていただけたでしょうか?でも、「自分は毎日お茶碗1杯分の食料を捨てたりはしていません」とおっしゃる方もいるでしょう。確かに、あなただけの問題ではありません。
食品ロスは様々な場面から~約半分は家庭から
食品ロスの発生→ 「食べる」ことに関係する様々な場所
●食品メーカー
●小売店
●飲食店
●家庭
食品ロスとなっているもの | 発生量 | |
---|---|---|
食品メーカー | 定番カット食品や期限を超えた食品などの返品 | 約330万トン |
製造過程で発生する印刷ミスなどの規格外品 | ||
小売店 | 新商品販売や規格変更に合わせて店頭から撤去された食品 | |
期限を超えたなどで販売できなくなった在庫 など | ||
レストランなどの飲食店 | 客が食べ残した料理 | |
客に提供できなかった仕込み済みの食材 など | ||
家庭 | 調理の際に食べられる部分を捨てている | 約302万トン |
食べ残し | ||
冷蔵庫などに入れたまま期限を超えた食品 など | ||
合計 | 約632万トン |
上記のうち、家庭からのロスが年間約302万トンを占め、それは全体の約半分にあたります。
家庭で、廃棄した理由は次のようにまとめられています。
資料:農林水産省「平成21年度食品ロス統計調査(世帯調査)」(複数回答による)
回答数の多かったのは、
●鮮度の低下・腐敗・カビ
●消費期限・賞味期限切れ
家庭での食品ロスが約半分を占めるので、それを削減できれば、全体としての食品ロスを減らすことに貢献できます。そのことにより、環境面のみならず、家計面でもメリットがあります。明日はその方法をいくつかご提案します。
なお、この記事は政府広報オンラインより引用しています→ 政府広報オンライン