日本国内における食品ロスの現状
収穫前のミニトマト

こんにちは、糸野つむぎです。
昨日に引き続き、食品ロスの現状についてのお話です。

日本国内における食品ロスの現状

クイズです。

632万トンとは何を表す数字でしょうか?
日本国内における年間の食品ロスの数字です

日本人一人当たりに換算すると、お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物が毎日捨てられている計算になります。ということは、4人家族なら、お茶碗約4杯分が毎日廃棄されている!?

では、その約半分の320万トンとは、何を表す数字でしょうか?
2014年の世界中の食料援助量です。 世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界中からの援助です。

ということは、世界の援助量の約2倍ものロスを日本国内で発生させていることになるんですね。

ところで、日本の食料自給率は何%でしょうか?
39%(2015年度)です。 大半を輸入に頼っています。

 

年間632万トンも廃棄していながら、大半の食料を輸入に頼っているのが、私たちの日本、ということなんです。もったいないことです。もし、これが民間企業で起こっていることなら、放置しておくことはありませんよね。なぜなら、企業は利潤を求め、存在し、成長していくものだからです。でも、国家単位でも、同じことですよね。国は持続していかないといけないし、世界の中の国家なので、他国の困窮に目をつぶっていたら、長い目でみて地球規模での持続に支障をきたします。

 

少しは、食品ロスの問題に関心を持っていただけたでしょうか?でも、「自分は毎日お茶碗1杯分の食料を捨てたりはしていません」とおっしゃる方もいるでしょう。確かに、あなただけの問題ではありません。

食品ロスは様々な場面から~約半分は家庭から

食品ロスの発生→ 「食べる」ことに関係する様々な場所

●食品メーカー

●小売店

●飲食店

●家庭

食品ロスとなっているもの 発生量
食品メーカー 定番カット食品や期限を超えた食品などの返品 約330万トン
製造過程で発生する印刷ミスなどの規格外品
小売店 新商品販売や規格変更に合わせて店頭から撤去された食品
期限を超えたなどで販売できなくなった在庫  など
レストランなどの飲食店 客が食べ残した料理
客に提供できなかった仕込み済みの食材   など
家庭 調理の際に食べられる部分を捨てている 約302万トン
食べ残し
冷蔵庫などに入れたまま期限を超えた食品 など
合計 約632万トン

 

上記のうち、家庭からのロスが年間約302万トンを占め、それは全体の約半分にあたります。

家庭で、廃棄した理由は次のようにまとめられています。

資料:農林水産省「平成21年度食品ロス統計調査(世帯調査)」(複数回答による)

回答数の多かったのは、

●鮮度の低下・腐敗・カビ

●消費期限・賞味期限切れ

家庭での食品ロスが約半分を占めるので、それを削減できれば、全体としての食品ロスを減らすことに貢献できます。そのことにより、環境面のみならず、家計面でもメリットがあります。明日はその方法をいくつかご提案します。

なお、この記事は政府広報オンラインより引用しています→ 政府広報オンライン

 

 

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