ジムに通ってわかったおもしろい話~人間ウォッチング

こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。

 

前回は、ジム通いを決心した理由と運動嫌いでも続けられる方法について書きました。目標を高く掲げないことと、通いやすいように障害物を取り除くことでした。運動嫌いの私ですが、健康への意識はしているつもりです。

 

ジムの面白い話 ①エレベーターの乗り方

私の通っているジムは、駅近くのビルに入っているジムで、オープンしてかなりになります。ジムに行く人はカッコイイ人達ばかりかと思っていましたが、通勤の途中にあり、朝の7時から営業していると理由で通うことに決心しました。雰囲気はまったく大丈夫でした。年齢層が広く、老若男女、いろいろな人が来ています。痩せている人も太っている人も。

 

入会当初は、水中ウォーキング狙いでしたので、7時にジムに入れるように頑張って早く家を出ていました。その時間はビルの管理の都合上、2台のエレベーターしか使えません。7時前にエレベータ―に乗ろうとすると、ぎっしりだったので、次を待とうと思いました。閉じかけた扉が開き、ぎっしりのおばちゃん達の中から声がします。

「どうしたん、乗りや。」

で、乗りこむと、けたたましい声をかけられました。

「あんた、後ろに行ってや!」

どういうことか、理解するのに時間がかかりました。だって、後からエレベーターに乗ったら、普通は扉近くに立つことになります。ぎっしりと人がいるのに、なぜ、どうやって後ろに行くのでしょう。

一瞬のうちに、私の通る道ができ、奥の人から半歩づつ横や前に寄っているようでした。そうして、わたしはエレベーターの一番後ろにいくはめになりました。当然、一番最後に降りろ、ということでしょう。

 

本当にびっくりしました。おばちゃん達の目が怖くて、私がすごく悪者みたいで。なぜ、こんなしきたりがあるのでしょうか?それは、エレベーターが着いてからの様子でわかりました。扉が開くや否や、おばちゃん達はこぞって我先に出て、カウンターのチェックインに並びます。もちろん、カードはエレベーターの中にいる時から手にしていました。チェックイン後は小走りでロッカールームへ行き、急いで着替え、というよりか、中にウエアを着こんでいるので上を脱ぎます。そしてそれぞれのエクササイズに小走りで急ぐのでした。

 

おばちゃん達は、一刻も早く、目的地に着くように計画しているのです!

 

あさましいとは言わないけれど、かわいい努力です。このために、エネルギーを使っているのですから。このことがわかってからは、朝一のエレベータは避けるようにしています。だって、ライバルは少ない方がいいでしょうから。

 

ジムの面白い話 ②プールのボス

朝一の時間帯は、顔ぶれが自然と決まってきます。

  • シニアの人
  • 出勤前の人
  • 朝一からめいっぱい運動する人

 

この中で出勤前の人は時間が惜しいので、あまり誰ともしゃべりません。朝一からめいっぱい運動する人は同じタイプの人と情報交換しながら運動しています。おしゃべりが大好きなのは、シニアの女性です。

 

朝一のプールのウォーキングレーンには、このシニアの女性が多いのです。おしゃべりしながら並んで歩いたりしています。スピードが遅いので、追いつきそうになると折り返して距離を取ります。これは普通のことです。ただ、プールに入る時に後から来た人は、すでにプールにいる人に対して、すれ違った時に挨拶している人がいました。常連さんです。私が最初にプールに入る時は、何も言わずに入っていました。見ず知らずの人に挨拶するのは実家のような田舎だと思っているからです。都会ではすれ違う人すべてに挨拶しませんから。

 

ただ、一人だけ、すれ違う時に、じっと私の方を見て、会釈してくださる女性がいました。メガネをはずしてプールに入るので、気がつくのが遅かったかもしれません。その方には挨拶をしました。そしたら、色々と話しかけられました。翌日も、その次の日も、何日も。その方は誰かれとなく、おしゃべりをするのが好きなようです。私は話の中で出勤前に来ていることを話していたので、べったりではなく、解放してくれるのでほっとしました。横に並ばれてしゃべっていると、遅い方のスピードに合わせる必要があるからです。

 

その人は一番にプールに入り、ゆっくりと泳いで、次にウォーキングしていました。そして、ほっとしたように、来る人とおしゃべりをしていました。帰る人を見送り、新しい人にしゃべりかけて。随分と長時間プールに入っているようです。人のことを良く知っています。秘かに、「プールのボス」と呼んでいます。この方はかならず、会釈してくださるので、こちらからも挨拶するようになりました。本音を言うと、朝の貴重なジムの時間なので、挨拶だけにしています。

 

ジムの面白い話 ③脱衣場のボス

脱衣場にもボスがいます。怖い人ではありません。おしゃべり大好きなシニアの女性です。プールのウォーキングは5分位でしょうか、水着を濡らしているだけのように見えます。お友達としゃべりながら歩いて、お風呂に入り、脱衣場でにぎやかにおしゃべりをしています。とても明るい方で、大きい声で楽しくしゃべっています。色々なシニアと話をして、時には勇気づけたりもしているので、やはりボスです。

 

ゆっくり服を着て、帰る準備ができても、あちこちでしゃべっています。昨日の飲み会のことや、これから行く歯医者のこと、明日のカラオケのこと、歌のこと。実に生活を楽しんでいる様子。うらやましいです。こんな生活ができたらな、と思います。

 

ジムの面白い話 ④パウダールームのボス

パウダールームのボスは、きれいな小柄のシニアです。目がくりっとしていて、若いころはモテたんでは、と思ったりします。とても上品なマダムです。私は、朝の時間は、パウダールームが混んでいなくて大好きです。ゆったりと座って支度をします。ここでも、自分からは話しかけないのですが、入会したてのころ、一人だけ、私に話しかけてきたのがパウダールームのボスです。

 

私の出勤の時間をわかっているので、長話は避けてくれます。私がどうしてジムに通うようになったか、どんな運動をしているのかに興味があるようでした。ご自分の若いころの体験を含めて、運動の大切さを語ってくれました。しかしこのボスが最初に言ったことばには、驚きました。

 

「私、お風呂だけ入りに来てるの。」

 

えっ、朝からお風呂に?しかもお風呂だけで帰るの?驚きました。なぜ、お風呂だけなら自宅で入らないのでしょうか?不思議でした。

 

でも、しばらくジムの様子を見ていると、お風呂だけ入りに来る人が結構いるのに気がつきました。自宅よりは湯船がはるかに大きく、サウナもあるし、マッサージ機もあるし。このボスは、ここのパウダールームが大好きだと言っていました。たしかに、自宅より落ち着きます。

 

そのボスにしばらく会わない日が続きました。うわさでは、病気をされたとか。でも、パウダールームで会わなくても、最近はジムの別の場所で見かけます。若いころからヨガで体幹を鍛えていたと聞いていました。スタジオでみかけたので、何かのプログラムに入っていたのかな、と思います。ボスには元気でいて欲しいと願っています。

 

まだまだ、ジムには個性的な人達がいます。もしここに入会しなければ出会うことがなかった人達。ジムの人間ウォッチングは、しゃべらないので、想像力をかきたてられます。

 

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