見る前に飛べ~険しくても飛んでみることで見えるものがある

こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。

友人と4か月ぶりのランチをしました。二人とも休みの日だったので、積もる話もあり、お茶も含めて午後をゆっくり楽しみました。

見る前に飛べ

帰宅してその夜に目にした新聞に、加藤登紀子さんのこんな言葉がありました。偶然かもしれませんが、すーっと心に入ってきました。

見る前に飛んでいいのよ、恋も夢も仕事も!

ゼロには何をかけてもゼロ。はじめの一歩を踏み出してから、全部見えてくるのよ。失敗の武勇伝もまた、人生の宝。

朝日新聞 加藤登紀子のひらり一言 2018/4/29

迷いがある時に、この言葉は背中を押してくれます。不安でも一歩を踏み出さないと次の景色は見えてきません。慎重になるあまり、進めなければ新しく得る物はありません。

 

私の飛べなかったことを振り返る

わたしがこれまでに飛べなかったことは何か?

  • 行きたい学校への進学
  • 専業主婦から正社員への再就職

 

飛べなかったことにそんなに心当たりがありません。結構やりたいことをやっているのかもしれません。でも、検証したいと思います。

 

わたしはなぜ飛べなかったか?

  • 周囲の反対
  • 情報不足
  • 自信のなさ

 

こんな理由が思いつきます。

飛ばなかったことで後悔しているか?

  • ちょっとしている

 

もしあの時、不安でも飛んでいたら今と違う人生があったかもしれない、と思います。今幸せなので、ちょっと思うだけです。

 

ところで、今幸せなのはなぜか?

  • 上記以外のことで、飛んでみて得られたことがたくさんあるから

 

このことに尽きます。そう、私は結構飛んでいる方だと思います。特に若いころは飛びっぱなしだったような。経験が乏しいので怖さを知らずに冒険したのかもしれません。

私が一番遠くに飛んだこと

私の中で一番遠くに飛んだのは、高校生で派遣留学生に応募した時でした。ド田舎の高校生が無謀にも応募して、選考試験に進むことになりました。自分を試すくらいの気持ちだったので、選考が進んでいくうちに怖くなりました。とうとう決まって、渡航まで1カ月、という頃は胃がきりきりして、病院にかかりました。辞退する気は全くなく、「行きたい」、という気持ちだけだったので、ド田舎の高校生が無知のまま、大きなアメリカに渡ったのでした。

留学生活については、今後少しずつ語りたいと思いますが、今の私の人生にとても大きな影響をもたらしていると思います。もし、留学することなく、田舎で普通のおとなしい高校生活で終わっていたら、きまじめなだけの日本人だったかもしれません。でも、飛んでみたことで、想像もしなかった風景を見ることができました。いいことばかりではなく、つらいことがいっぱいあって、自分は何のために生きているのかと考えることさえありました。

 

そんな貴重な体験を活かしきれているかどうかは別にして、物事を多角的に見ようとする姿勢は今でも私の中で生きています。きまじめに、「一つのことが解決しないと次に進めない」、という気持ちは持たない、というか、持てません。良く言えば、おおらかなとらえ方はできます。それがぐうたらスーパー主婦につながるのかも…

 

Leap Before You Look

「見る前に飛べ」は詩から来ていた

「見る前に飛べ」はもともとは、英国生まれのアメリカの詩人、W.H. Audenが書いた詩から来ていると思われます。

Leap Before You Look
The sense of danger must not disappear:
The way is certainly both short and steep
However gradual it looks from here;
Look if you like, but you will have to leap

disappearとhere、steepとleapが韻を踏んでいます。

次のように訳してみました。

見る前に飛べ
危機感は持ち続けないといけない
その道は短く険しい道だ
ここからはなだらかに見えるかもしれないけれど
眺めていたければそれでもいいけど、君は飛びこえないといけない
(糸野つむぎ訳)

 

「leap」と「look」

leapは、「飛ぶ」と訳しますが、flyやjumpのような一般的な動詞と少しニュアンスが異なり、

leap: 大きく跳躍する、障害物を飛び越える、意識してある場所まで移動する

こんな深い意味があります。道は短く険しいけれど、飛び越えて(乗り越えて)いくべきだ、と背中を押しています。

 

様子をうかがって、もう少し考えてみるというステップはあってもいいかもしれません(look)。しかし、そこに留まる時間が長いほどチャンスは逃げていく可能性が高くなります。自分の感性を信じて、思い切って挑戦する(leap)ことで、新しい何かに出会えることは間違いありません。それが成功と言える結果になるか、失敗という結果になるかは別として。飛び方にも細かくは色々あるんでしょうが、その効率を考えていると現実的になりすぎて、自分の本来の感性を見失ってしまうかもしれません。

 

飛んでみて、たとえ失敗しても、飛んだ経験のある人は失敗も乗り越えられます。一方、平坦な道ばかり歩いている人は経験値が低いので、障害物を乗り越えることにとてもエネルギーを費やします。迷うのであれば、とりあえず進んでみる、そんことを「見る前に飛べ」は教えてくれているのでしょう。

 

久しぶりにランチをした友人へ

「色々と考える機会になりました。これが私の今の考えです。ご参考まで。」

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