SDGsカードゲーム体験会&考える会に参加

こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。

先日、SDGsカードゲーム体験会&考える会に参加してきました。実は、このブログの目的はSDGsのことを自分なりに考え、主婦レベルからの発信をすることです。しかし、下手に声をあげると宇宙人かのようなまなざしで見られるので、小さく自分で育てています。しかし、前日にこのイベントのことを知り、参加できることになり、恐る恐る出かけたのですが、結果的にはそれぞれの立場で前向きな方々の情熱に触れ、糧となりそうです。

 

SDGsと私

SDGs(Sustainabe Development Goals)とは持続可能な開発目標

  • 2015年9月の国連サミットで採択
  • 2030年に向けた17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲット

 

現在の社会問題の解決に向けて、とてもわかりやすい普遍的な目標であり、豊かな未来に向かっての行動基準となるものだと私は考えています。しかしながら、目標は広範囲にわたり、企業などはどこから手をつけたらいいのか、個人としては何ができるのか、模索の状態が続いています。

 

私は、ここ数年職場などで体験した悲しい出来事を考えるうちに、その原因はシンプルなものではなく、絡み合っている社会の課題にあるのではないかと思うようになりました。個人でできることをしたいとは思っていますが、小さな小さな力です。大きいのは企業や行政の行動です。私は職場ではただのパートタイマーですが、目の前の仕事をこなしつつ、企業のあり方という大きな潮流に少しでも影響を与えることができればと考えています。

 

SDGsカードゲーム体験会&考える会プログラム

参加にあたり…

SDGsカードゲームの存在はぼんやりと知っていましたが、東京でしか体験できないと思ってあきらめていました。しかし、この体験会の前日に大阪で開催されることを知り、前夜に参加申し込みをしました。できれば参加者とつながりを持ちたいと思っていたので、前夜に名刺を手作りしました!名前とブログのURLだけのシンプルな名刺です。私には名刺がない、つまり、社員ではないので背負うものもなく、個人としての参加です。

 

プログラム

このイベントは、一般社団法人ブライトシフトの主催でした。神戸市の団体です。

先日のプログラムは次の通りです。

SDGsカードゲーム体験会&考える会プログラム
第一部 SDGsカードゲーム体験会
1.ゲームのコンセプトと体験の目的
2.カードゲームの説明
3.ゲーム前半
4.前半の状況把握
5.ゲーム後半
6.カードゲームの振り返り
第二部 自分たちレベルで「何ができるか」を考える会

1.インフォーマルコンステレーション
2.グループディスカッション

 

第一部 SDGsカードゲーム体験会

ゲームのコンセプトと体験の目的

コンセプト: もし、この会場の人が世界の住民だったら

体験の目的: なぜSDGsが必要か?それがどんな可能性になるかを体験を通じて感じる

カードゲームの説明

  • 2030年をシミュレーションした30分間のゲーム
  • 2030年のゴールカードが各チームに与えられる

私のチームのゴールカード

私のチームのゴールカードは、悠々自適で、「15枚以上の時間をゲーム終了時に保持、豊かな世界に住んでいる」

ちなみに今回会場で付与されたゴールカードは次の通り。

本日のゴールカードの種類 価値観
大いなる富 お金が大事
悠々自適 時間が大事
貧困撲滅の聖者 貧しい人が減りますように
環境保護の闘士 地球を守る
人間賛歌の伝道師 人と人とのつながり

 

  • お金カード・タイムカード・プロジェクトカードも最初に付与される

プロジェクトカードの例

 

お金と時間を使って、プロジェクトを進め、ゴールを目指すゲームです。プロジェクトは世界の状況メーターを確認して進めます。プロジェクトの達成により、お金・時間・新しいプロジェクトカード・意思カードがもらえます。意思カードは「やりがい」「想い」「経験」を表します。これらを目標に生きる人たちがいるからで、社会に影響を与えています。

 

  • 世界の状況メーター

世界の状況メーターには経済・環境・社会の3つがあります。このゲームでとても重要なのは、プロジェクトを達成するごとに、カードに記載されている世界の状況メーターが変化していくことです。

ゲーム前半が終わり、全員で状況把握

前半が終わり、全員で経過・状況把握をしました。

この会場での経過

  • 4/8チームが目標を達成
  • 世界の状況メーター→ 経済12(潤沢)・環境1(破壊)・社会2(分裂)

 

ファシリテーター(講師・進行役)がそれぞれの状況にあてはまる画像を見せてくれました。このことにより、何をすべきかが明確になりました。

ファシリテーター
ゴールカードには第二の目標が書かれています。
それは、「豊かな世界に住んでいる」です。
数値目標だけ達成しても油断しないようにしてください。

 

このようなファシリテーターからの助言を頂き、後半に入りました。

後半が終わり、カードゲームの振り返り

ゲームが終わり、全員で経過・状況把握をしました。

この会場での経過

  • 8/8チームが目標を達成
  • 世界の状況メーター(前半終了時)→ 経済12(12)・環境13(1)・社会17(2)

 

ファシリテーター
社会のメーターが一番になったのは初めて見ました。
10を超えること自体難しいことです。
どうしてこんなことが起きたのか、ゲームの振り返りと実際の社会と照らし合わせてみましょう。

 

ゲームの振り返りがこのイベントの大きな山です。メモを取ったので、このブログに細かく記載することはできます。しかし、まだゲーム体験をされていない方は真っ白な状態で体験される方が得る物が大きいと思うので記載は控えます。ファシリテーターは勉強・経験を積まれている方なので、参加者全員に考えてもらい、グループで話し合い、それを全員で共有するという方法で、ゲームの振り返りから、ゲームを現実の世界にするための課題などをまとめてくださいました。私の取ったメモはこの振り返りの場面が一番多かったです。ただ、大きな声で言えるのは、当日会ったばかりの人達とのゲームなのに、ゲームの経過とともに自分の持ち味を出せるようになり、いつの間にか会場全体が一つのチームとなっていたのでした。会場の参加者で作っていった世界を現実の世界にしたいと思いました。

SDGsカードゲームの秘密

このSDGsカードゲームは本当に良くできています。どこの国のどういう人が、どんな想いで、どうやって作ったゲームなのでしょう?ご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。日本人だけの発想では作れないゲームです。

 

ゲームの2回目参加もあり

ファシリテーター
よろしければ、再度ゲームを体験してください。
ある方は、「次回はテーマを持って参加します。」と、おっしゃってくれました。

 

帰宅して、自分なりに振り返っていると、2回目を体験する人の気持ちがわかってきました。自分のSGDsに対する気持ちと行動力の度合いが変化すると、ゲームの参加者に対する影響力も変化してきそうです。

 

そして、2回目について強く思ったのが、自分の周りの集団でプレーできれば、ということです。敢えて、SDGsゲームということは伏せて、「組織力を試すおもしろいゲームがあります。これを自分の所属する組織の人間が体験することで、個人の力・組織力が高まり、視野が広がり、社会にいい影響をもたらします。」などと誘って、社内研修などに活かせないかな、とも思いました。

 

プロジェクトを進めることにより、自分の目標は達成しますが、世界の状況メーターがバランス良く伸びないと持続しません。それと同じで、目先の仕事は十分に進めて、その部署または企業の数値目標を達成しても、GDPが他国と同様に伸びる必要もあるし、発展途上国を豊かにすることで、世界の循環も向上していくと思います。その歩みを止めないことが持続可能ということでしょう。

 

SDGsカードゲームの別の利用法も

もし、このSDGsカードゲームを企業などの組織で行うことで、次のようなメリットはないでしょうか?

  • 個人の価値観の見直しにより、自分を深く見つめる
  • 周囲に対しての視野が広がる
  • 幸せに暮らしていけるための方法を社会的視点で考える

これらは、私がゲームを体験して考えたことですが、別にSDGsをうたわなくても、企業の実力を引き上げるためにとても有効ゲームです。

 

世界が良くなるためには、企業活動が大きく影響します。その企業が正しい方向を向いて経済活動してくれることが大切です。そして、我々消費者も賢い選択をすること、エシカル消費が有効になってきます。

 

第二部 自分たちレベルで「何ができるか」を考える会

休憩をはさんで第二部がありました。別の方が担当されました。

インフォーマルコンステレーション

この考える会は「対話会」でもあり、最初は全員で一つの輪になり、座りました。それから、動いて二人一組で1分以内の自己紹介を繰り返して、できるだけ多くの人と対面しました。

 

次が、「インフォーマルコンステレーション」というもの。Constellationとは星座の意味で、輪の中央にテーマの「SDGs」が置かれ、それに対する自分自身の位置に立つように言われました。その指標は、興味・現在の行動力・未来の行動力などです。一人一人が動いて移動するので、全体としては星の動きのように見えるのでしょうか。

 

どうしてその位置を選んだのか、どういう気分かを聞かれました。この時点では参加者のことがぼんやりとわかってきた段階ですので、チームとしての位置づけを見ているようで興味深いと感じました。

 

グループディスカッション

最後の活動です。17の開発目標のうち、自分が一番関心の高い目標のテーブルに移動し、グループを作りました。

ディスカッションの準備として、準備された用紙の質問に答えます。4項目あり、これをもとに集まったメンバーで発表します。私は、「つくる責任・つかう責任」を選びました。ここには、自分の目標に近い人達が集まっていることになります。せっかくのご縁であったのに、時間が少なかったのが残念です。もっと掘り下げた話ができたら良かったと思いました。

 

参加しての感想

このカードゲーム体験・考える会が終わり、静かな感動が続いていて、会場で答えた感想以外のことも感じています。現在感じていることは以下の通りです。

 

  • このゲームをすることで、その組織の達成度や状況が顕著に表れるかもしれない
  • ゲームの回数を重ねることで、個人と組織の力がアップ、考える力がつきそう
  • 振り返りの時間があることで、ゲームを現実に繋げて考えられる
  • 第二部の考える会では、個人としての起点が問われる
  • SDGsの本質の②である「世界が目指す目標の見える化し、共有する」も、何かの機会に紹介されるといいと思う(分科会のようなものがあってもいい)
  • 参加者は組織の任務を負っている人が多かったので、その取り組み方や苦労を具体的に聞きたかった
  • 現状に疑問を感じてSDGsにたどり着いた人の状況も知りたかった

 

ファシリテーター
まだまだ話し足りないと思います。
ぜひ、みんなで繋がりあって、深めていきましょう!

 

この呼びかけをありがたく受けとめます!ブライトシフトの皆様、ありがとうございました。皆さんの想いの、「半径1mで未来を1°変える第一歩」は確実に動き出していると思います。

また会場の皆さんにお会いできますように…

 

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