ワールド・ビジョンカフェ~バングラディッシュ元チャイルド来日

こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。

パート先のCSRでバングラディッシュの男の子との縁ができて、2年。先日は元チャイルドのお話を聞く機会がありました。

ワールド・ビジョンって何?

私は、会社のCSRを通して、バングラディッシュの男の子と文通しています。会社がワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルドスポンサーをしていて、途上国の支援の必要な地域に寄附をしています。何カ国かの支援をしているらしく、文通する人を募集していたので、手を挙げたところ、バングラディッシュの男の子の担当となりました。

 

それまでは、ワールド・ビジョンのことを全く知りませんでした。ワールド・ビジョンは活動の3本柱として、

  1. 開発支援(チャイルド・スポンサーシップ)
  2. 緊急人道支援・復興支援(東日本大震災・熊本大地震など)
  3. アドボカシー(子どもの状態を報告、政府に働きかけ)

この中で、最も大きな柱は「チャイルド・スポンサーシップ」です。

チャイルド・スポンサーシップ
チャイルド・スポンサーになると、
・写真つき成長報告が届く
・手紙のやりとりができる
・支援地の訪問も可能どんなことをやるの?
・支援金額はチャイルド1人あたり月々4,500円
・参加期間は自由

詳しくはこちらをご覧ください。

ワールド・ビジョンとは

 

ワールド・ビジョン・カフェ スペシャルin大阪 2018/9/15

先日、ワールド・ビジョン・カフェスペシャル大阪に参加してきました。実は参加は2回目です。1回目は2016年12月でケニアの元チャイルドの講演がありました。

 

今回は、バングラディッシュの元チャイルドを招いているということで、とても楽しみにしていました。名前はパンナ・サハさんです。

前列の真ん中がパンナさん

パンナさんの子どもの頃と現在の生活

子どもの頃

  • 貧しい家庭で、食事はゆでたジャガイモのみ
  • いとこのお下がりの洋服のみ
  • ワールド・ビジョンが道路や学校を作ってくれた
  • チャイルドスポンサーシップで勉強できた

現在の生活

  • 4歳の子供の世話をしつつ、朝夕は自宅で補習授業を行う
  • 貧しい子どもに無償で授業
  • 10人の子どもの学校の費用を出す
  • 昼間は高校で英語教師のアシスタント

 

パンナさんの友達を児童婚から守ったエピソード

ケニアの元チャイルドの講演を聞いたときにもショックを受けましたが、バングラディッシュでも児童婚の習慣があり、パンナさんの友達が12歳で結婚させられそうになったそうです。

 

婚礼の支度はすっかり整っていましたが、パンナさんは、子どもの権利を元に、「小さな子が結婚すると健康上良くない」と、友達の母親にお願いしました、聞いてもらえませんでした。

 

そこで、友達4、5名で校長先生にお願いしました。校長先生は地域の人数名で、父親に話をして、結婚は取りやめになったそうです!

 

現在、彼女は教育を受け、小学校の先生として元気に働いているそうです。

パンナさん
ワールドビジョンの教育のおかげで、子どもの権利と子どもが結婚することの弊害を知っていました。
ワールドビジョンの活動は地域全体を啓発しています。

 

パンナさんはなぜこんなに教育熱心に?

パンナさんは4歳のお子さんを育てつつ、昼間は学校で働き、朝夕は自宅で子ども達に補習授業、貧しい子ども達には学校の費用を出してあげています。なぜ、こんなに人を育てることに熱心なのか、語ってくださいました。

 

  • 人間の発達のために教育は必要
  • 1人を助けたら、その人は別の人を助ける→ その連鎖で社会が発展
  • 教職の魅力は人を変えるのに職業
  • ワールドビジョンスタッフを見て、教職を志した

 

パンナさんの地域の開発プログラム

この地域は1994年から開発が始まり、小学校が大きく変化しました。

写真を見せていただきましたが、当初は屋根があるだけの小屋でしたが、現在は校舎が建ち、その前で子ども達がたくさん笑っていました。

 

昔は、道が整備されていなかったので、学校に行くことさえ困難だったそうです。また、橋がなかったので、洪水の時は出掛けられなく投稿も困難でした。

 

それが、道が整備され、橋が架けられ、地域のインフラは整ってきました。現在のバングラディッシュの就学率は男の子が95%、女の子が98%になったそうです。職業教育としては、縫製・竹細工のトレーニングが施されているそうです。

 

パンナさんのお話を聞いての感想

チャイルドスポンサーシップにしきりと感謝していたパンナさん。彼女はご自分のスポンサーを母のように思い、自分の人生を変えてくれた、とおしゃっていました。残念なことに、他界されたそうです。会場でも、彼女のスポンサーの親戚・知り合いがいないかときいてらっしゃいました。会いたかったのでしょう。スポンサーに会えたら、自国に連れて行って、変化を見せてあげたかった、とおっしゃっていました。

 

手紙が届くととても嬉しくて、いい匂いがして、大切にしていたそうです。洪水で流されてしまって、手紙はないけれども、手紙を受け取ったという事実は生き続けている、と。私がチャイルドに送っている手紙も、とても喜んでもらっているようですが、厳しい生活の中で、少しでも希望と勇気を持ってもらえていたらと思います。

 

「自分が助けられたから、別の人を助ける」という素晴らしい連鎖を積極的に広げているパンナさん。いつもの自分の生活で意識できていなかったことでした。会場の多くはスポンサーの皆さんの様でしたが、彼らにとっても、支援の手ごたえの報告は嬉しかったに違いありません。

 

ワールド・ビジョンはただ、支援金を集めるだけでなく、ちゃんとした形でフィードバックしているのが素晴らしいです。支援することで、世界の貧困に目を開くことができます。これからも、できる範囲でワールド・ビジョンの活動を広めていきたいと思います。

ワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサーシップ

 

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