生理のとらえ方は閉鎖的?ナプキンの包みを変えて不便さを軽減

こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。

女性ならほとんどの人がお世話になる生理用ナプキン。ちょっと不便だな、不自然だな、と感じながら置き去りになっていた感覚に踏み込んでみたいと思います。

女性の生理のとらえ方は変わらない?

生理中にお手洗いに行くときに、ナプキンを持っていることを悟られないように工夫する人は多いと思います。

  • 小さいポーチに入れる
  • ハンカチなどにくるむ
  • ポケットに入れておく
  • サニタリーショーツのポケット付きを利用する

 

このような方法が多いのではないでしょうか?では、なぜナプキンを人目に触れさせたくないのでしょう?

 

それは、「生理中であることを知られたくない」からです。誰に知られたくないかというと、主に男性だと思います。それは同性でないことが大きな理由でしょう。女性だと当たり前のことですが、男性にはないものなので、羞恥心からなのか隠したい心理が発生しているのでしょうか。それとも余計な気を遣わせたくないという心理でしょうか。

 

生理用ナプキンのCMでは、赤い経血を青色の液体で代用してのCMが多い中、イギリスのあるメーカーは思い切ったCMをしました。青でなく、赤い液体を白いナプキンに流して吸収力を見せたのでした。

動画の説明には「女性は青い液体を流さず、赤い血を流す。生理は自然なこと」とつづられており、動画には生理用ナプキンに赤い血が染み込んでいく様子や、男性が生理用品を購入するシーンなどが映っている。

調査によると、イギリスの女子学生の約52%が「生理について両親と議論するぐらいなら、学校でいじめられるほうがまだいい」と回答したという。また、43%が生理は「口にしてはいけない」話題だと考え、87%が生理中であることを隠したがる傾向にあるとわかった。

 

この調査を対象年齢を同じにして、もし日本で行ったらどうでしょうか?結果は大きくは変わらないような気がします。生理を不浄のものとするお国柄で、男尊女卑の強い地域であれば、もっと数値は大きくなるでしょう。

 

ある発展途上国では、女性は生理中は家族と離れて「生理小屋」というところで生活させられる、と聞きました。女性を何だと思っているのでしょうね。女性がいなければ誰も生まれてこなかったんですよ。

 

このイギリスのメーカーは、とても積極的です。

「生理用品のリーディングカンパニーとして、私たちはタブーに挑戦し、誰にとっても生理の話題を話しやすくすることで、生理を"けがれ"とする風潮を取り除きたいと考えています」

 

このイギリスの調査の結果を受けて、ハフポストUK版のコメントです。

ハフポストUK版

Parents are being encouraged to speak honestly and openly about with their children to help prevent girls thinking it’s a “taboo” topic.

親は生理について、子どもとフランクに話をする方が良い。
そうすることで、女の子とにとってタブーな話題ではなくなる。
(糸野つむぎ訳)

もっともなことです。生理は現象とともに、たいていは悩みが伴います。痛み、不快感、汚れ、精神的苦痛など。これらのことを、普通に家族の会話として相談したり、経験や知識を共有することで、楽になることもあります。今はちょっと恥ずかしいことかもしれませんが、このような会話を父親や息子にも聞かせてあげると、家族間だけではなく、それぞれの属する社会での理解につながります。奥さんや娘の気持ちがわかれば、学校や職場の女性の気持ちも察することができます。

 

生理用ナプキンの包みにも解放的な動き?

全く気がつかなかったことを提案してくれる人がいました。生理用ナプキンの包み(柄)についての意見です。

 

TRIP AND DAYSさんは、一目で「生理用ナプキン」とわかる、こういった柄について、次のように訴えている。

・トイレのたびにポーチやカバンに入れて持っていくのは、生理中と伝えるようなもの。ナチュラルな運搬が困難。

・目立つ!ポケットから見えているのではとひやひやする。ティッシュみたいなデザインなら目立たないのに。

・そもそも趣味じゃない!

自分好みのものを持ちたい人や、トランスジェンダーの人、ポーチもかばんも持たないミニマリストの人など、
「こういう不満を感じたことがあるのは自分だけではないはず」

としている。

 

そこで、TRIP AND DAYSさんは、ハンカチのような「ポケットに入っていても目立たない」柄や、男性やさまざまな年齢層でも手にしやすい無地のデザインを提案。

 

また、「裸で持っていてもちょっとくらいなら風景に溶け込むデザイン」にすると、次のようなメリットがあるとおっしゃっています。

裸で持っていても大丈夫なデザインであれば…

•持ちやすさの向上

•生理に対するタブー感の低減

•「みんなが持っていてもいいもの」という感覚

大賛成です。これぞ、生理の負担を軽減してくれます。私は、ティッシュかな、と思わせるような白っぽいデザイン、大きさがいいと思います。女性を強調したような花柄やピンク色はかわいいけれど、持ち運びに不便です。別の用途で男性や高齢者が使用するときに抵抗があります。

 

メーカーの方に、この声が届いて、女性が少しでも楽になりますように。

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