今を生きる〜落ち込みや不安から:老子"If you're depressed, …"

こんにちは、つむぎの庭、糸野つむぎです。

今年は桜の開花が早く、好天が続き、例年よりお花が長持ちしているような気がします。昨日の日曜日、お花見を楽しまれた方が多かったのではないでしょうか?

天王寺公園「てんしば」のにぎわい

トップの写真は天王寺公園「てんしば」の桜を見上げたところです。いい具合にあべのハルカスが写りました。しかし、この写真の下の方は、写ってはいませんが、お花見を楽しむ人達でいっぱいでした。天王寺公園と天王寺動物園はつながっています。子ども達を連れて、または、カップルや友達と気軽に楽しめる場所ですが、この日ばかりは異常な込み具合でした。次から次に人が訪れていました。てんしばのおしゃれなカフェ・レストランのテラス席は満席、ボーネルンドの有料の遊び場・フットサル場もにぎわっていました。

お花見は今を楽しむこと

桜が咲くまではまだかまだかと思い、咲き始めると、五分咲き・八分咲き・満開などの開花状況に敏感になります。いざ、満開を迎えてしまうと、散っていくのを惜しむ私達。この間、雨が降ったり、急に気温の変化があれば、更にドキドキ度はアップしますよね?

晴れて迎えた満開の日、たくさんの日本人が桜の場所でお花見をします。大変、幸せな風景です。まさに、この満開の桜を慈しむという瞬間に生きています。前日までは、お花見の日が悪天候にならないだろうか、心配します。また、翌日にはもう散ってしまわないだろうか、と危惧してしまうかもしれません。

過去・現在・未来について

興味深い言葉を見つけました。

If you're depressed, you're living in the past, and if you're anxious, you're living in the future. But if you're at peace, you're living in the present.
訳) あなたが落ち込んでいるならば、あなたは過去に生きている。不安でいるならば、未来に生きている。でも、心が穏やかならば、今を生きている。

老子Lao-tzu(中国の思想家)

ここから考えると、桜で言えば、お花見を楽しんでいるということは、きっと心穏やかに今を生きているということでしょう。しかし、老子の著書を読みこんだ訳ではありませんが、もっと深い知恵を老子は我々に残してくれたのだと思います。

例えば、仕事に悩んでいる人がいるとします。何らかの事情で、うまく仕事が運ばず落ち込んでいるのかもしれません。それは過去に起こった出来事やそれに対して抱いた感情に対して悲しい気持ちでいるからでしょう。何とかうまく解決したい、乗り越えたいと思って今後のことを考えようとします。そのための手段・方法を考えていくうちに、明るい希望以外に心配事がたくさん浮かんできて、本当に解決したり、乗り越えたりすることに不安を抱くこともあります。これが、下記の言葉で表現されています。

”If you're depressed, you're living in the past, and if you're anxious, you're living in the future.”

(あなたが落ち込んでいるならば、あなたは過去に生きている。不安でいるならば、未来に生きている。)

しかし、過去は忘れられないし、未来の不安は消せません。また、そうする必要もありません。真面目に生きる人はどうしても、過去を気にしたり今後の不安を募らせがちです。私自身も、悩んでいるときは過去の悲しみと今後の不安に圧倒されて苦しかったこともあります。大切なことは、それらをほどほどに置いておいて、現在の事象を見失わないことです。そこで、次の老子の言葉が続きます。

"But if you're at peace, you're living in the present."

(でも、心が穏やかならば、今を生きている。)

つまり、過去に対して十分悲しみ、未来に対してある程度の覚悟をすることができたなら、目の前のことを見失わないようしてほしい、こんなことをこの言葉は語ってくれているのではないでしょうか?今を生きて、心が穏やかになってこそ、見える風景は違ってくるかもしれません。

<我が家の場合>

までろん(夫)

なんか、怒ってんの?

つむぎ

いちいち言わんとわからんの?
もう、忘れたん?

までろん(夫)

だって、今を生きてるから…

男性はすぐに過去を忘れませんか?鈍いうえに忘れやすいのが女性とは違います。ばかばかしいから、私も過去に縛られないように心がけます。

みなさんは、今年、桜を楽しまれたでしょうか?桜の木の下でピクニックをすることがかなわなくても、通りすがりに目に入った桜を美しいと感じられたでしょうか?私には、とても気になる人がいます。悩んでいたのを知っていたのに、何もしてあげることができないままです。そういう人がぜひ、心穏やかにこの春を迎えていることを祈るばかりです。

皆さん、今を生きていますか?新生活の方は不安もあるでしょうが、春を楽しめていますか?ご感想をお待ちしています。記入していただいてもすぐにアップされることはありません。私の方で拝読して、必要に応じてお返事・公開させていただきますのでご安心ください。

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