こんにちは、ぐうたらスーパー主婦の糸野つむぎです。
のんびりと夕食後にテレビを見ていると、NHKえぇトコで徳島県の鳴門が紹介されていました。うず潮、その流れの中の海の幸、陸のゆたかな土で育ったいちごやレンコン。「行きたいな、そうだ、後輩が住んでいる。テレビ見たかな?」、と思い出してLINEしてみました。
単身赴任は身近にあった
後輩は出先だったのでテレビは見れなかったそうですが、そこで知ったのは、ご主人が東京に単身赴任されているとのこと。GWを前に、空港か駅かに迎えに行っていたのかと想像します。21時半をまわって、遅い夕食を取るとのこと。私は大変申し訳なく感じました。だって、こちらは、のほほんとテレビを見ているのに、後輩はかいがいしくご主人のために働いているんですから。そして、偉いなあ、と思いました。小さいお子さんもいます。ご主人の留守中は家庭をしっかりと守っているんです。
ぐうたらを満喫している私には、もう無理です。昔ならできたかもしれませんが、この快楽を味わうと戻るのは大変です。しかし、周りも見回してみると、あの人も昔、ご主人が単身赴任していたな、とか、まあまあいるのです。そういえば、わたしのパート先の事務所も、社員の9割近くが関東からの単身赴任者でした。中には家族を連れて転勤してきて、関西がとても気にいり、居ついてしまう人もいます。
単身赴任者数の実態
単身赴任は増加傾向
もしかして、世間は単身赴任者が多いのではないかと思い、調べてみました。次のは、厚生労働省発表の数値から、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT The Japan Institute for Laabour Policy and Training)が作成した単身赴任者の割合のグラフです。
これによると、左のグラフからは、転居を必要とする人事異動は10年間で10%近く増え、有配偶単身赴任者も増えていることがわかります。また、右のグラフは従業員規模数別の人事異動を表しており、1000人以上の規模では8割以上の有配偶単身赴任者がいることがわかります。つまり、規模が大きい企業では転勤は当然のようについてくる、ということです。なるほど、私の職場は国内・国外問わずに転勤OKの申請をしている社員が多数なので、この8割以上という数値は納得できるものです。
年齢別単身赴任者数の推移
では、単身赴任者は何歳位の人が多いのでしょうか?下記は、総務省の「就業構造基本調査」を原データとしてJILPT(独立行政法人労働政策研究・研修機構)が作成した「年代別単身赴任者(男性)の割合」のグラフです。
年代別単身赴任者(男性)の割合
1987年から2012までの期間、単身赴任者の総数は上がり続けています。しかし年齢階層別に見ると、40~49歳ではわずかに減少傾向ですが、それ以外の年齢層では増加傾向で推移しています。特に目立つのは、50~59歳層では2007年から2012年にかけて急増し4.5%となっています。
想像するのは、転勤の辞令が年齢を考慮されずに交付されるとすれば、若い年齢層は、配偶者や子たちを連れて引っ越しする、ということです。特に就学前の子どもであれば連れて行きやすいと思います。一方、学校に通う子どもたちがいる家庭は、おとうさんのみで単身赴任、という選択となり、40歳以上の層の単身赴任が増えるという結果になるのではないでしょうか?
それにしても、50歳を越して、一人暮らしをしているお父様方、お疲れ様です。かわいい子どもの教育費のために頑張っているお父さんも多いでしょう。40代の単身赴任のお父様方、おそらくお子さんは小学生以上。悩みも色々出てくる頃。家庭を守っているお母様はとても大変だと思います。相談できる人がすぐそばにいないこと、心細いですよね?今は通信手段が発達して連絡が取れやすい時代です。積極的に、意識して家庭の色々、仕事の悩みなどを共有して乗り切ってくださいね。
概して単身赴任者のいる家庭では苦労は多いのでしょうが、職場の単身赴任者を観察すると、一人暮らしを結構楽しんでいる人が多いのです。単身赴任者が大勢なのでみんな仲が良く、結構一緒に飲みに行ったりしているようです。その奥様方は、遠く離れた実家で、家庭を守りつつ、手のかかるご主人がいない間に好きなことをやれている、という方もいるとか。お互い、離れて暮らすことに慣れると、双方がそれなりに楽しみを見つけているかのように見られます。
とはいえ、GW、ご家族で一緒に過ごされる方、楽しみですね。長く休める方はどっぷり楽しんで、またそれぞれの場所でいいお仕事ができますように。いいお休みを!