こんにちは、糸野つむぎです。
今日、素敵な言葉を見つけたのでご紹介します。
命の飛躍と実りの始まり
加藤登紀子さんの言葉です。
花が咲くのは、命の飛躍。
花が散るのは、実りの始まり。
2021/3/21 朝日新聞朝刊 Reライフ 加藤登紀子のひらり一言
この時季、ちょうど桜の開花便りが日本中走り回っています。真っ先に桜のことが思い浮かびました。
桜が咲くまでは、「いつ開花するのか」「満開はいつごろか」などと注目されますが、桜が散った後のことには世間は無関心です。
しかし、散った時から、次のステップに向けて準備しているのが自然のすごいところです。
続きの説明があります。
花は咲くのも散るのも、命の途中。
生きている時間を自分ひとりのものと思わないで!
全ての命は連鎖の途中なのです。
2021/3/21 朝日新聞朝刊 Reライフ 加藤登紀子のひらり一言
花が咲いて、美しい時のみが命のある時ではありません。散る瞬間も生きているし、散ってからも来年に向けての準備が始まります。そういう意味で、命のあるものは連鎖しているので、その過程も尊びたいですね。
桜の1年かけて開花の準備をする
桜の開花のための準備について、私自身が書いた記事を思い出しました。
桜の開花にはステップがあり、一年を通して開花の準備をしているというもの。
その一年の寒さと暖かさの両方が必要ということです。
夏)花芽ができる
秋)休眠
冬)休眠打破 → 成長
春)開花
次がそのことについて詳しく記した記事です。俳句を元に、敗者が桜の開花準備に学ぶことを考えて書いています。
今が花が散ってからどうするか?
花(桜)は美しい姿を見せてくれた後、潔く散っていきます。新入学や進学した人達が少し慣れてきたころには葉桜になっているかもしれません。
私達人間は、植物のようなメカニズムはありませんが、知らず知らずのうちに、人生を歩む事で少しづつ力を得ていると思います。それは、一人で生きているのではなく、周りの人に支えられながら生きているからです。
花が咲くというのを、人が舞台に立つ、ということに例えるとすれば、舞台が終わったからと言って人生が終わる訳ではありません。舞台を降りてから、また次の場面のために生活していきます。
「舞台に立つ」、という表現が大きすぎるのであれば、「願いをかなえる」と言い換えてもいいと思います。何かやりたいことがあって、それが叶ったとします。しかし、それは終わりではありません。生活していると、また「願い」が出てくると思います。
たとえ、「願い」が叶わないとしても、生きていています。「願い」から目をそらしてあちこちよそ見していると、いかに自分が他人によって生かされているか気がつくかもしれません。
今が苦しい人へ
「生きている時間を自分ひとりのものと思わないで!
全ての命は連鎖の途中なのです。 」
この言葉を思い出してほしいです。
今が苦しい人は、今だけを見がちでしょうが、過去や未来にも少しばかり思いをはせてみませんか?
そして、自分だけを見つめてしまうのではなく、身近にいる暖かい人たちの存在も思い出して欲しいです。
植物の自然の営みに教えられることも多いものです。