春の雨 ~ 菜種梅雨(なたねづゆ)と催花雨(さいかう)

こんにちは、つむぎの庭、糸野つむぎです。

ここ最近、お天気が安定しませんね。先週は暖か過ぎたのに、昨日から真冬のような寒さです。例年、この時期は三寒四温というのか、忙しい天候の変化と雨で、少しずつ、春に近づいていきます。

菜種梅雨: 菜の花の咲くころ、しとしとと降り続く雨

昨日、「菜種梅雨」という言葉を次の記事で知りました。

傘の花が開いた春分の日だった。きのうは寒さが戻り、全国で広く雨が降った。 春をおあずけにされた気になるが、菜の花が咲くころの長雨を指す「菜種梅雨」の響きを聞くと、心が穏やかになるから不思議である。 花の黄色いじゅうたんに、雨は意外と似合うかもしれない。

朝日新聞「天声人語」2018/3/22

なんだか、いいなぁ、って思いました。すーっと、入ってくるいい文章です。私の近くに菜の花畑はありませんが、むかし見た風景を思い出し、この雨と重ねてみました。雨なので暗いのですが、菜の花自身が輝くような黄色ですので、雨の中でも充分見応えはありそうです。菜の花は、晴れの日も、曇りの日も、雨の日も次から次に咲いて、皆を元気にしてくれる花です。

 

菜の花について

ところで、菜の花は観賞だけでなく、他にも用途があるのをご存知でしょうか?

●料理

●草木染め

●油(菜種油)

スーパーでは早くから花のつかない菜の花を売っていますよね?ゆでて、ポン酢+ねりがらしで食べるのが好きです。ひな祭りの時には、ちらし寿司にトッピングしたり。までろん(夫)の母は、この時期、仏壇によく菜の花を飾っています。スーパーで食用に買って、そこから少し観賞用に利用するそうです。

 

菜の花の草木染め! 私はまだ菜の花は試したことがありませんが、大量の花が手に入る機会があればぜひやってみたいです。あいにく、うちの近くには畑がなく、土のあるところは公園や運動場だけ。植物はとても貴重です。今となっては実家の田舎暮らし、もっと楽しんでおけば良かったと思います。その頃は、草木染めをすることなんて、想像もしなかったのでした。

 

「催花雨(さいかう)」<春の雨

雨にも色々な雨があり、季節や降り方によって呼び方が異なります。春に降る雨もいくつかあります。

「春雨」「春時雨」「春霖(しゅんりん)」「催花雨(さいかう)」等。

春に花の咲くのを促すという意味で、「催花雨(さいかう)」の言葉もある。 まちを歩くとソメイヨシノの桃色のつぼみに、雨粒が光っていた。 例年より何日も早く開花が宣言された桜である。この寒さでゆっくりほころぶことになるかもしれぬ。 焦ることはない。

朝日新聞「天声人語」2018/3/22

今日も、曇っていて、寒いですが、ソメイヨシノのつぼみはだんだんとふっくらしてきて、咲いているものもちらほら。

つむぎ

桜さん、まだそろって咲かなくていいのよ。 それぞれのペースで、ゆっくり咲いて、長く楽しませてね。

 

菜種梅雨のように、雨に花の言葉がつかわれているだけで、うっとりです。日本人の生活は四季に息づいていて、気候と植物の成長に自然と関心が高くなっているのですね。

 

しかし、天声人語って、こうやって、書き写してみると、改めてすごいと思いました。もともと、世間の話題や季節に応じたテーマで面白いとは思っていましたが、一字一句、無駄がなく、ストレートに伝わります。しかも、今回のように心に余韻を響かせてくれています。また、新聞のスペースが決まっているので、文字数は一定で、よくぞ毎回合わせられるな、と感心します。

 

 

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